こんにちは。ひとりです。
一日24時間のうち、3分の1を占める睡眠。
正直、若いころは「寝るのがもったいない!」なんて思って、
結構、無茶をしていたように思います。
いまは、規則正しい生活を心がけていますが、
それでも仕事の都合やらで睡眠をおろそかにしてしまうことも。
今日は、米国スタンフォード大学医学部で教授をされている西野精治さんの
著作『スタンフォード式 最高の睡眠』から、みなさんにとって役立つことを
紹介していければと思います。
睡眠が人生を左右することの理由
日本人は、世界と比べても"睡眠偏差値"が低いそう。
要は、睡眠時間が取れてないってことですね。
平均睡眠時間 | |
日本 | 6.5時間 |
フランス | 8.7時間 |
アメリカ | 7.5時間 |
正直、フランスの長さにはビックリなんですが、それにしても日本は短いですね…。
ちなみに、短時間睡眠が続くことを"睡眠負債が貯まる"というそうなんですが、
この睡眠負債がたまった状態が続いた人は、そうでない人比べて
「太りやすい」「ぼけやすい」「死にやすい」というリスクが増す研究結果が出ています。
特に、死亡率は1.3倍高いそうです…。眠れていないって、そんなに危険なことなんですね。
そもそも睡眠ってなにか考えてみよう
睡眠分野は、実はまだよくわからないことが多くある研究分野です。
レム睡眠とノンレム睡眠の発見から、睡眠はどうやら脳と体の回復以外にも
役割があるのではないかということで研究が進んだんです。
ちなみに、レム睡眠・ノンレム睡眠ですが…
レム睡眠 | 脳が起きていて、体は寝ている状態。浅い眠りで、明け方になるほど長くなる |
ノンレム睡眠 | 脳も体も眠っている状態。深い眠りで、明け方になるほど短くなる |
睡眠に関してわかっていることとして、役割が5つあると考えられています。
1.脳と体の休息
2.記憶の定着
3.ホルモンバランスの調整
4.免疫力の向上
5.脳の老廃物を除去
どれも生活していく上では、とても大事なものばかりですね!
最高の睡眠とは
結論からいうと、"眠り始め90分の質を高める"です。
眠り始めというのは、先ほどのノンレム睡眠からスタートします。
このノンレム睡眠をいかに深く眠るかがポイントになります。
では、眠り始めの90分の質が高まるとどういったメリットがあるのでしょうか。
メリットは4つあります。
1.グロースホルモンがめっちゃ分泌される
2.自律神経が整う
3.すっきりした朝が迎えられる
4.日中に眠くならない
はい、もう最高ですね。これが手に入るのなら。
最高の睡眠を手にいれる作戦
眠り始め90分の質を高めるポイントは、"体温"と"脳"にあります。
順番に説明していきます。
まず、体温について。
一言でいうと、「体温を上げて、下げて、縮める」です。
体温を縮めるって何だよ、と思いましたよね?
待ってください、いま、説明します。
1999年の「Nature誌」にて「体の深部体温と皮膚温度の差を2度以下にすると、人間は眠くなる」ということが発表されました。
これを生活の中に取り入れるんです。
お風呂に入り、湯船に15分浸かりましょう。
そうすることで体の内側である深部体温が+0.5度高くなります。
上がった深部体温は、体温を大きく下がろうとする性質があります。
その結果、深部体温と皮膚体温の差が2度以下に縮まり、体が眠ろうとするスイッチが入ります。
0.5度上がった深部体温が元に戻るのが、90分とされています。
なので、寝る前の90分前までには、入浴を済ませておくのがベストです。
もうひとつは、脳についてです。
寝る前は、脳をリラックスさせるというのが答えです。
脳の性質上、寝る前のチャレンジは好まない、という研究結果があるそうです。
寝る前は、決まった動作(=ルーティン)を作って、脳に寝るサインを送れば
スムーズに眠りに入っていくことができます。
まとめ
睡眠ってだれしもが毎日当たり前に出来ている、一方で、不眠症の方がいらっしゃったり…。
奥深いですよね。
これからの人生でも、重要なファクターである"睡眠"
今回の本で、少しはその輪郭に触れられたかと思います。
実はまだまだ紹介出来ていない内容があったのですが、
またそれは後日に。では。
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